エコロジーとは

近頃は車系のメディアを中心にハイブリッドカーの話題が盛り上がっています。
自動車というカテゴリとして、より燃費を良く、二酸化炭素や有毒な排出ガスを低減していこうという取り組みは必要だと思います。
しかし、私は「そこまでして自動車を使わなければならないのか?」という疑問が消し去れないのです。
というか、ハイブリッドカーでも化石燃料を消費して二酸化炭素やNOxを出すことに変わりはないですよね。
それに比べて自転車ならゼロエミッションです。まあ、乗っている人間が排出する二酸化炭素量が多少増えるでしょうがね(^^)
天候や荷物の量にもよりますが、片道20km程度までなら自転車で十分な場合って意外に多いと思います。
例えば、今は車で通勤している人のかなりの割合が(私がそうだったように)自転車でも通勤出来る程度の条件なのではないかと思っています。
あるいは、近所のコンビニに朝食のパンを買いに行くのに車を使わずに自転車を使うとか、歩いて行くとか。
環境問題を真剣に考えるなら、自動車という狭い領域の話でクローズしないで、移動手段全体の議論がもっとなされるべきではないでしょうか。
自動車関連業界は巨大な既得権を持ってますから、それが多少なりとも奪われかねない議論(例えば車道に自転車走行レーンを作る話とか)は避けたいかもしれませんが、そういう話無しに「ハイブリッドカーはエコだ」とか言われても単なる偽善に過ぎないと思ってしまいますね。サイクリストな私からすれば。
次のアカデミー賞受賞式には、誰かにロードレーサーで会場に乗り付けて欲しいと思う今日この頃です。タキシードでも結構様になると思いますよ。